日本の人口減少が小売業に与える影響とは?
日本の人口減少により、小売業界は需要減少や競争激化が予測されます。高齢化で消費者ニーズが変わり、オンラインショッピングやOMOの重要性が増し、地方店舗は新戦略を求められます。特に実店舗を持つ小売企業では、顧客体験を中心とした施策が重要となり、その施策の評価として客数把握などの店舗データが鍵となってくるでしょう。

日本の人口問題
総務省統計局が2024年1月に発表した人口推計では、総人口は1億2,409万人(概算値)と前年同月と比較して66万人減少しており、その減り幅が大きくなっていることを示しています。*2
また、日本総合研究所による出生率の推計では、23年の出生数実績が推計値を1万2千人下回り出生率1.20程度になる見通しを発表をしており*3 、今後さらに少子高齢化が顕著となると予測され、国をあげて人口減少への歯止めをかける取り組みが必要となっています。
小売業界への人口減少の影響
消費行動の変化

オンラインショッピングの台頭
また、昨今よく耳にする「顧客体験」を中心に捉えたマーケティング手法のOMO(Online Merges with Offline)は、オンラインとオフライン(実店舗)を統合し、より良い顧客体験を提供することから、注目を集めている手法です。こうした商品やサービスを知ってから購入までの一連の顧客体験の向上が、これからの小売ではより重要となってくるでしょう。
実店舗の価値とは
また、VMDなどで演出された企業やブランドの世界観を肌で感じ、驚きや感動を味わえるのは実店舗ならではの価値となります。
地方店舗の課題と解決に向けた取り組み
少子高齢化の傾向から高齢者向けの商品やサービスに特化することや、地域資源の活用や地域イベントの開催などと関連付けるなどの施策が考えられます。こうした実店舗で行われる取り組みやブランドの魅力を発信するVMD施策について、トライアンドエラーを繰り返し、PDCAを回しながら実行していくプロセスが重要となっています。
*1 厚生労働省:将来推計人口(令和5年推計)の概要
*2総務省統計局:人口推移(令和6年1月報)
*3日本総研:リサーチ・アイ No.2023-084「2023年の出生数は▲5.8%減、出生率は1.20前後に低下へ」