VMDの考え方を学ぶ

VMD担当者必見!売上アップに繋がる魅力的な売り場づくりとPDCAサイクル活用術

VMD担当者必見!売上アップに繋がる魅力的な売り場づくり

VMD担当者にとって、各エリアに役割を持たせた効果的な売場レイアウトを設計することは重要です。通行人数・滞在人数・滞在時間などのKPIを活用し、PDCAを回すことで、より魅力的な売場づくりにつなげることができます。本記事では、VMDの手法と実践ポイントを解説します。

VMDの意味や、VP・PP・IPといった基本要素から確認したい方は、「VMDとは?意味・VP/PP/IPの基本から売場改善・効果測定まで」もあわせてご覧ください。

まず、質問です。

あなたの店舗でVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を行う目的は何でしょうか?

  • ディスプレイや陳列でブランドイメージを表現する
  • 売場全体にストーリーを持たせ、お客様の店内体験をつくる
  • 売上を伸ばすためのマーケティングツールとして活用する
  • 販売員の接客をサポートするため、お客様が立ち止まるポイントをつくる


このほかにも、ブランドや担当者によってVMDの目的や考え方は異なるでしょう。しかし、多様な考え方がある中でも、VMD担当者が共通して意識すべきことがあります。

それは、「店内のそれぞれのエリアに明確な役割を持たせた売場をつくること」です。

  • 売場のどのエリアに何を置くのか
  • 各エリアにどのようなコンセプトを持たせるのか


これらを考え、店内のレイアウト構成を明確にすることで、冒頭に挙げたようなVMDの目的を実現しやすくなります。

この記事では、店内のレイアウト構成とエリア別分析について取り上げます。

 

目次

  • 役割のある売場づくり
  • 売場の構成要素
  • 店内エリアのパフォーマンス測定

VMD戦略

役割のある売場づくり

エリアに役割のある売場をつくることで、以下のようなメリットが生まれます。

お客様視点のメリット

  • 購入したい商品を見つけやすくなる
  • 店内が整理され、商品を見やすくなる

店舗視点のメリット

  • お客様が購入したい商品があるエリアでの滞在時間が長くなる
  • お客様が各エリアに立ち寄りやすくなり、店内の回遊が促される

このように、各エリアの役割が明確に分けられていることが大切です。

では、それぞれのエリアはどのように構成されているのでしょうか。

売場の構成要素

売場を構成するそれぞれの要素には、異なる役割があります。

各要素の役割を明確にすることで、「ディスプレイを見て入店する」「陳列棚から商品を探す」といったお客様の行動を生み出し、売上につなげることができます。

売場の構成要素は、主に次の3つから成り立ちます。

棚やラックを使った一般的な商品陳列であるIP(アイテムプレゼンテーション)、ブランドや店舗のコンセプトを表現するVP(ビジュアルプレゼンテーション)、商品の中でも特に訴求したい商品を強調するPP(ポイントプレゼンテーション)があります。

IP・VP・PPはいずれも感覚だけでつくったり、商品を並べたりするのではなく、色や陳列のセオリーを踏まえて設計することが重要です。また、顧客行動のデータ分析に基づいて、計画・実施することも求められます。

それぞれのプレゼンテーションに、そのシーズンのコンセプトや訴求したい商品、過去の顧客行動データの分析結果を反映させることで、店舗という空間の中でマーケティング活動を行うことがVMD担当者の役割です。


VMD戦略

店内エリアのパフォーマンス測定

店内のエリアを分析するには、通行人数・滞在人数・滞在時間の3つのKPIが有効です。これらのKPIは、来店カウンターやカメラを活用して計測できます

【通行人数】エリアを通行したお客様の人数

通行人数を確認することで、お客様がそのエリアにどの程度立ち寄っているかを把握できます。

このKPIの数値が低い場合には、次の点を確認してみましょう。

  • 通路幅が十分に確保されているか
  • 動線を妨げるものがないか

これらを確認し、エリアへ入りやすいレイアウトに変更することが重要です。

一般的に、通行人数の多い「ホットスポット」には、売れ筋商品や訴求したい商品を戦略的に配置し、お客様の目に入りやすくします。反対に、通行人数の少ない「コールドスポット」には、稼働の少ない高額商品などを配置し、エリアに特別感を持たせる方法も考えられます。

【滞在人数】一定時間エリアに滞在したお客様の人数

滞在人数は、どれだけのお客様がそのエリアで足を止めたかを確認するための指標です。エリアの魅力度を把握するうえで有効なKPIといえるでしょう。

エリアに設置したVP(ビジュアルプレゼンテーション)を変更した場合には、滞在人数を確認し、お客様の反応にどのような変化があったかを見てみましょう。

【滞在時間】お客様がエリアに滞在した平均時間

滞在時間が長いほど、お客様が商品を購入する可能性は高まります。お客様はVPやPPによってエリアに引きつけられた後、そのエリアのIP(商品陳列)を見ながら商品の購入を検討します。IPは、お客様の滞在時間を伸ばすための重要な要素です。

  • VP・PP・IPに一貫性がある
  • IPが色・サイズ・アイテム別に整理され、見やすい
  • 商品に手が届きやすい

これらの点を意識しながら、お客様が商品を見比べやすい陳列をつくっていきましょう。

PDCAサイクルでVMDを改善し続ける

VMDは、一度実施したら終わりではありません。効果を測定し、改善を繰り返すことで、より効果的なVMDを実現できます。

そこで活用したいのが、PDCAサイクルです。

  1. Plan(計画): 売場のコンセプトやレイアウト、ディスプレイ方法などを計画する。
  2. Do(実行): 計画に基づいてVMDを実施する。
  3. Check(評価): 通行人数、滞在人数、滞在時間などのKPIを測定し、VMDの効果を評価する。
  4. Act(改善): 評価結果に基づいて改善策を検討し、次のサイクルにつなげる。

VMDは、店舗の魅力を最大限に引き出し、顧客の購買意欲を高めるための重要な施策です。PDCAサイクルを回しながらVMDの効果を検証し、継続的な売場改善と売上向上につなげていきましょう。

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